実際の投稿は短編小説コンテスト2016の第1回結果と前後してますが、pixiv企画の参加結果も記録。
おまけテキストも出来て投稿してからとか言ってたら、書かずに終わりかねませんorz
[pixiv]企画目録&作品一覧(by リンメイ.com)
[pixiv]結果と反省(by リンメイ.com)
[pixiv]マイ参加作「迷×cube ?囚われの箱庭?」
「お題の提示から1週間以内に書いた6000字以内の作品で競い合おう」という主旨のpixiv内企画で、遅筆家の私には厳しめでした。
しかも、ただの小説ではなくゲームブック・ジャンルを選んでしまったが為に、本文よりも選択肢の仕込みに苦労するという酷い目に遭いました(笑)
いえ、それでも楽しく書けましたし、ちゃっかり特別賞までいただく運びとなったので後悔は微塵もありませんけどね。
おまけテキストをpixivに上げるときにも収録しますが、後書きだけでもこの場に載せておきます。
まずはその前に、企画の詳細でも。
3月13日、お題発表&参加投稿開始。
3月21日(終日)、投稿〆切。
3月23日?4月24日、投票受付期間。
4月28日、結果発表。
※以後、4回に渡って感想チャット会あり。
お題は書き出しの指定で、「○○は箱を開けた。」から始めるというもの。
参加総数36作中、26番目受付の「Z」でした。
ちなみに、獲得した点数は後述の通り8点。
では、以下あとがき。
まず初めに――
『特別賞なんて大層なものをいただき、
大っ変っ、かたじけのうございます!』
正直、例のハコ小説にはしてやられたと思っていたので、まさか拙作が選ばれるとは露ほども思わずに投票期間を過ごしてました。
次回以降、ゲームブック形式を選出することは無いそうなので、やっちゃったは、まぁやっちゃったのかな……?
最初で最後というのもまた、特別賞らしくて良いのかもしれませんね。
ネタ系であるにも関わらず36作中3作の投票枠に入れてくださった方がいらっしゃるようで、8点(内2点は投票ボーナス)もいただけたこともありがたく。
おそらく1点ずつでしょうから、最高で6名さまのお情けを頂戴したことになります。
――本当にありがとうございました!
さて。
機会があるたびに公言してますが、私はとんでもない遅筆家です。
参加を決めたはいいものの、お題発表から1週間という〆切を守れるのかが一番の不安要素でした。
だというのに、お題への応えを考えている間にどう寝違えてしまったのか、ゲームブックなどという『選択肢作成に手間ヒマかかるジャンル』に挑もうと思い立ってしまったわけです。
……いえ、私も初めは哲学系の文学路線で大真面目なものを書くつもりでいたんですよ。
なんてったって、お題が書き出し指定でしょう?
意外なものを開けさせて、とか普通に考えていたはずなんです。
ちなみに、残ってるメモによると次のような思考回路でネタ出ししてました。
——
【お題:○○は箱を開けた。】
▼それって誰? あるいは何?
一人称語りなら「わたし(人以外)」
二人称語りなら「あなた」
三人称語りなら「男or女」
▼何の箱?
棺桶
宝箱
マトリョーシカ的なカラクリ箱
「王様の耳はロバの耳」での洞穴にあたるもの
お菓子系(キャンディーボックス)
▼なぜ開けた?
密室から出るヒント探し
部屋に箱だけがあり興味本位で
隠れた友人を探して
開けてみろよと挑発されて
▼中身は?
見えない何か
物ではなく音や声
また箱
冷凍マグロ丸ごと1匹
▼持っていきたいジャンルは?
SF
ホラー
ハードボイルド
コメディ
ゲームブック
——
――今回はこういうのを組み合わせた上で、「開けたことでどうなる?」という顛末を考えるスタイルだったようです。
あとは、書き出しと締めの文を決めて間を埋めていくのが私流。
はぐパンさんの『盗まれた黄昏』や、いぬじろうさんの『グレー』のように、箱の中身を「色」や「現象」にしようとは発想しなかったみたいですね……うーん、私もまだまだか。
聞かれてもいないのに答える裏話としては、2つ。
箱からの脱出を目指すゲームブックにすると決めた時点では、記者の男の一人称語りを予定してました。
書き進めるうちに、ふと「せっかく選択させるんだから二人称で読者に挑みたいよね。となると一人称で書いたんじゃ視点移行になっちゃうから三人称に直そう」なんて経緯で急きょ仕様変更したのです。
少しでもドキリとしてもらえたなら、作戦成功ですね(笑)
もう1つは選択肢のことで、バッドエンドあってのゲームかなと実は『ゲームオーバーになる道』も考えてました。
さすがに、それをやるともう小説とは呼べない気がしたので取り止めたわけですが(あはははは;
代わりに盛り込もうか悩んだのが、『オマケテキストを読める道』。 こちらは字数上限の問題と、本編からの脱線が過ぎるかなと判断しての、選択肢込みバッサリカットでした。
今回参加した企画では〝あとがき〟だけにして書かないつもりでいたんですが、特別賞をもらった手前「書かなきゃ物書きが廃る!」ということで、ザックリクオリティーで鋭意創作中です。
公開の際は、サラッと楽しんでいただければ幸いでございます。
――それにしても、企画というのは参加してみるものですね。
一発ネタ系の超短文作から、泣くなく字数を削って上限に収めた力作まで、『1週間小説コンテスト』はほんとに多種多様な作品を読むいい機会となりました。
『オリジナリティーコンテスト』に参加してなければ存在すら知らずに終わっていたかもしれないと思うと、これも巡り合わせなのだなぁとしみじみするばかり……。
それと、参加してみた感想会も楽しめました。
自分とは異なる解釈を知る貴重な機会であり、解釈の方向性は同じでももう少し別の角度からその作品を見ている人がいると知る機会でもあり、恩の字です。
解散後の雑談や創作談義も、グループスレには無い雰囲気・空気感でなかなか有意義な時間でしたし、ほんと、いい刺激になりました。
「アイデアには驚かされたし楽しめたけど、八重さんの〝小説〟が読んでみたかったです」
なんて嬉しい声もいただいたので、次回参加の折は邪道を行かず、きちんと〝小説〟で勝負したいと思います。
もしアナタも参加なさるなら、私も負けませんのでよろしくご一読のほどを――
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