第13回電撃小説大賞<大賞>受賞作。
『ミミズクと夜の王』by紅玉いづき
……何度か戻り読みしつつ、4時間ぶっ続けで読破した。
この“引き込まれる”ものを読んだ感、久しぶりな気がする。
ミミズクの、その真っ直ぐさが羨ましくて。でも、私には痛くて。
「幸福って、何なんだろう? ――あぁ、こういうことか」
言葉でうまく説明できるわけじゃないけれど。
読み終えた私の中に、ストン、と落ちるものがあった。
本屋に行けば、立ち読みをせずとも3時間は裕に過ごせる。
優柔不断だから、いつものこと等と言えばそれまでだが。
今の私は、珍しく、どうやら活字中毒らしかった。
気になっていたため、中古屋で探してみた神永学さんの本。
偶然にも、見つけた本のタイトルは『山猫』。
丁度半分くらいまで読んだところだ。
残りはこれを書き上げてからにしようと思う。
その世界(ぶたい)に、読む者を誘うのは何だろうか?
他に類を見ない、奇抜なアイディアか。
魅力を醸し出す、キャラの扱い方か。
それとも、もっと別の何かがそこにはあるのか。
そして、知らず内に読む者を引き込んでいるのか。
……明確な答えを、私は持ってなどいない。
詳細を記さずとも、引き込むことができるのだ
一書く者として私は、まるで盲点であったとしか表せない。
もしも許されるならば、それが“世界(ぶたい)”を作るに足る、“描く者”だと言おう。
その場の空気を、息遣いを“再幻”せしめる者は、
同時に、“魅了”せしめる者だ
一書く者として。
私は、その者となりたい。
——
【2007/02/11 追記】
アキバOSさんが「ミミズクと夜の王」の感想として紹介してくださってました。
関連記事やリンク等、詳細に記している所が、個人的には好きです。
≫ それは、とても優しい物語… 今月の電撃文庫12冊発売
他に紹介されている感想の中には、未読の人向きでないものもありました。
――ので、私からもリンクを貼ります。
ミミズクの話が気になる方、こちらを読んでみてはどうでしょう?
ネタバレ話は在っても、ちゃんと前置きも在りますから。
≫ ミミズクと夜の王(紅玉いづき)読了 (サトナカ書房さん)
≫ 今、考えること… (桐人の日常&非日常さん)
≫ 『ミミズクと夜の王』(紅玉いづき/電撃文庫) (三軒茶屋 別館さん)
こちらの記事はネタバレが多く、しかも前置きが無いです。
読み終えた人向け、ということで一応……。
≫ ミミズクと夜の王/紅玉いづき (狭間の広場さん)
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