共幻文庫 短編小説コンテスト2016#3、優秀賞。

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第1回第2回に引き続き、共幻文庫主催の【短編小説コンテスト2016】の第3回にも応募してました。
二次落ち、三次(最終)落ちときて、今回は優秀賞!
……まさしく三度目の正直ってやつでしょうか。

お題を受けて最初に思い浮かんだのは、題名にも盛り込んだ「魔女」というフレーズ。
ぐらぐら煮える大釜をかき回して「調合」しているイメージを連想して、「もしこれが実は料理だったら面白そうだよね」と物語のベースが決まり、そこから方向性を模索するのが今作執筆の流れでした。

皮肉な話にしたいなぁ。
「ものすごく美味しいのに、おどろおどろしい食材・調理法・調理姿で、悪の魔女にしか見えない」とか、あるいは「本人の意思に関わらず、食べられないものしか作れない魔女」?
――最終的に私は後者を選んだわけですが、前者も、『魔法陣グルグル』のおばば様っぽくて面白楽しそうだと思ってます。

作品はコチラ→『魔女と婚活と私(第六回)』(共幻文庫サイト内、短評付き)

ところで、応募皆勤を目標に書いているわけですが、つい先日〆切の第4回分は滑り込めたかどうか……そもそも、未完成状態での悪あがき応募だから、間に合っていたとしても一次通過は無理かな。
応募そのものより、一次通過して短評をもらうことのほうを皆勤したかったのだけれど。

以下、第3回を終えての考察と、頂いた短評への感想。



第3回のお題は「料理」。
応募総数58作が一次で29に減り、二次で14に減り、最終で優秀2作と佳作が2作という結果でした。

総評を読む限り、お題がメインに据えられていない「取って付けただけ」の応えが多かったようですが、一次・二次での減り方は前回に同じ。
題名で言えば、食材や料理名といった「料理」を連想しやすいものは全58作中41あって、一次で29中21、二次で14中9――と、いずれも七割強。
だからこそ、奇をてらってコラム形式を取り入れた拙作が佳作以上(優秀賞に推されたのは、ほとんど運だと思ってる)に残れたのかもしれません。

短編の難しいところは、「いかに他作品に埋もれさせないか」。
今回は入賞できましたが、そのコツの感触は私もまだ知りません。
もし掴めた方が居ましたら、こっそり耳打ちしてくだしゃんせ。

さて、ラスト(第5回)のお題は「成長」! 第1回からの成長具合を見せるべく、よりイイ作品を〆切三日前には応募したいものだわ。
応募総数が今年最多の76作となった第4回「幽霊」の結果も、はてさて。


▼Re: 高波編集長短評

そう! そうなんです、山が足りないんです!
ここからが本番(実食)だというのに、あっさり省略した形になっているのは、ひとえに私の執筆エンジンが〆切間近にならないと働かないポンコツだからです。
……まぁ、コミカル描写自体が不得手という理由もありますが。

あまりにも説明調に過ぎる気がして、〆切とデッドレースの真っ最中だというのに急きょ「コラム」へと路線変更しています。
敬体で書くことを今作でどうしても譲れなかったから、説明っぽさに拍車がかかってしまった可能性も充分にありそうな?
その辺りは、今後の為にもいろいろ試してみようと思います。

▼Re: 八代短評
もっと〝遊び〟(いじり甲斐)のあるお話だったと、私自身も反省しています。
伏線と言うほどのものでは無いにしても、ビラを撒くだけ撒いて一部のプログラムしかやらないような舞台は、不満を持たれて当然です。
時間の関係でやむなく省略した実食シーンは、もとより改稿の際に加筆するとして、〝魔女〟は妻しか喋っていない状態ということに今さら気付いたので、ご意見いただいた『料理を失敗した魔女とインタビュー形式で会話をする』等して存在感を出したいと思います。

▼Re: 河東ちか短評

『ほかの記事も読んでみたい気分に』……あえて「第六回」にした甲斐がありました。
全七回という設定上、コラムに仕込むのは難しそうなので、『婚活サクセスストーリー』は主人公の実体験(馴れ初め)を織り交ぜてのエッセイ風小説に仕上げるのが良さそうかしら。
それこそ、作中で言っている出版作として。


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